チタンアクセサリーは、チタン独特の酸化発色処理により、他にない
美しさを主張する。
ステンレスもチタンのように、カラー発色処理を施すことができる。
チタンは研磨したり、サンドブラストすることで、さまざまな顔に生まれ変わり
どんな装飾物を付加するより、チタンそれ自体で輝きを放つ。
金属は、粗い表面をあえて加工して、乱反射させるテクスチャーを
引き出すことも、シンプルに研磨するなど自在な顔をみせる。
加工には
手作業にてクラフトマンが一点ずつ行う処理もあれば、
工場で量産される処理もある。
前者は、造形物として、エッジをデザインを大事にしながら磨きあげられる。
化学工場は、えてして、化学処理の手順を機械的に踏むだけの処理に
とどまり、その作品が本来求めるテクスチャーを引き出す目的が
忘れられがちになる。チタンは酸洗いすることで、酸化した被膜が洗い落とされるが、
大切な造形的キレまでもが腐食されてしまうことがある。
サンドブラストも同様に、たくさんのビーズをあてられ、摩耗することで、
表層にはびこったさびがきれいに落ちるという利点はあれど、
肝心の角が丸まってしまったり、繊細な突起造形などが甘く仕上がってくることも
大いに覚悟しないといけない。